美しい歌 ~好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

Night Rider's Lament

Night Rider's Lament
(Michael Burton)



◆夜の馬乗りの嘆き◆



馬で出かけていた
日の出までの深夜の仕事
月は読書灯のように明るくて
故郷の友達からの手紙を照らした


彼はこう訊ねていた
「君はどうしてそんな暮らしをしているんだ?
大した稼ぎにもならないのにどうして?
どこに行き着くわけでもないし
もっといい生活だってあるのに
まったく気が知れないね」



手紙にはこうあった「昨晩ジェニーに偶然会った
結婚していい暮らしをしているよ
君がいないあいだ、何があったか気になるだろう?
彼女は今や立派にいいところの奥様だ


彼女はこう訊ねていたよ
『どうしてあの人はあんな暮らしをしているの?
大した稼ぎにもならないのにどうして?
どこに行き着くわけでもないし
もっといい生活だってあるのに
まったく気が知れないわ』」


だけど、彼らは北の空のオーロラを見たことがない
空を羽ばたく鷹を見たこともない
ロッキーにやってきた春を見たことも
それにあのカウボーイの歌も聞いたことがないんだ



手紙を読み終え、
黒人のジムのために切手をちぎってやった
ビルがそばに来て私を慰めてくれた
彼は手紙を見てにやりと笑った


彼はこう訊ねた
「何でみんなあんな暮らしをしているんだ?
大した稼ぎにもならないのにどうして?
どこに行き着くわけでもなく
もっといい生活だってあるのにね
まったく気が知れないね


彼らは今まで空に輝くオーロラを見たことがない
空を羽ばたく鷹を見たこともない
ロッキーにやってきた春を見たこともない
それにあのカウボーイの歌も聞いたことがないんだ」




ジェリー・ジェフ・ウォーカー(Jerry Jeff Walker)による


ナンシー・グリフィス(Nanci Griffith)による


クリス・ルドゥー(Chris LeDoux)による




※※※
初めて聞いたときから、大好きになった歌でした。
曲も心地よいし、歌詞も素敵です。こんな風に生きられたら、と思ってしまいます。
カウボーイの生活について、「なんでそんな大したものにもならない生活をしてる?」と問われる。
だけど、そこには町の暮らしにはない、陳腐な言い方をすれば「お金では買えない」ものがある。


これは作詞・作曲したマイケル・バートン(Michael Burton)の実際の体験から書かれた曲なのだそうです。
詳しくはわからなかったのですが、アリゾナの牧場で暮らしている、特に音楽活動などしていない人のようです。


上では3人の歌手の演奏をご紹介しましたが、ほかにも多数のアーティストによってカバーされています。
シンプルな暮らしを気取らない音楽で歌った歌に心を打たれる人が多いのでしょうね。


この歌は、ずっと前からこちらで紹介したいと思っていたのですが、「camp cookie」がわからず立ち往生していたのでした。
実は今もまだわかっていないのですが。(^^ゞ
でも、多分カウボーイに関係のある…カウボーイそのものか、そこでの歌とか歌の調子であるとか、そんな言葉だろう、と解釈して載せることにしました。
正しい意味をご存知の方、どうぞお知らせくださいませ。