美しい歌 ~好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

Ol' '55

Ol' '55
(Tom Waits)


◆55年型の車◆



あっという間に時間は過ぎて
俺は急いで俺の55年型車に乗り込んだ
ゆっくり走り始めると、神聖な気分になる
生きてるって言う気分だ


今太陽は昇りつつある
一緒に乗っているのは幸運の女神
フリーウェイを流れる車とトラックの列
薄れていく星達
俺がパレードの先頭
もう少しこうしていられたらなんて思いながら
ああ、なんと言うか、
力が満ちてくるような気分だ



朝の6時
何の警告もない 俺は家路につかなけりゃ
トラックはみんな俺を追い越していき
ライトがひらめいては過ぎていく
俺はお前のところからの帰り道


今太陽は昇りつつある
一緒に乗っているのは幸運の女神
フリーウェイを流れる車とトラックの列
薄れていく星達
俺がパレードの先頭
もう少しこうしていられたらなんて思いながら
ああ、なんと言うか、
力が満ちてくるような気分だ



あっという間に時間は過ぎて
俺は急いで俺の55年型車に乗り込んだ
ゆっくり走り始めると、神聖な気分になる
生きてるって言う気分だ


日が昇る
俺の隣には幸運の女神
フリーウェイを流れる車とトラックの列
フリーウェイを流れる車とトラックの列
フリーウェイを流れる車とトラックの列






※※※



トム・ウェイツTom Waits)のオール55(Ol' 55)です。イーグルス(The Eagles)のカバーでも有名です。
フリーウェイを満ち足りた気分で走る感じそのままの曲調です。どこかで「ドライブしながら聞きたい曲」と書いてあったのを見たことがありますが、本当にそのとおりだと思います。


タイトルでもあるOl' 55というのは、トム・ウェイツ自身がインタビューに答えて「これは55年型のビュイック・ロードマスターのことだ」と言ったものがあります。(http://www.tomwaitsfan.com/tom%20waits%20library/www.tomwaitslibrary.com/cars.html

紹介したリンク先から、その部分だけ訳してみました。


Tom Waits (1974) introducing Ol' '55: "This a about a '55 Buick Roadmaster.

トム・ウェイツ(1974)オール55の紹介:
これは55年型ビュイック・ロードマスターについてだ。
今夜ここにビュイックを持っている人がいるかわからないが、
これは私が信頼している車だ。
この車は、ドアノブは鹿の内臓のように滑らかで、
乗り込めば生まれ変わったような気分になる。
それから、えー、私は、車はいつも125ドル程でそれらの車を買っていました。
君達は、それらに大体3500ドル払って、1250かそこらで売るだろう。(マイクの雑音)ひどいミシンのような雑音が・・・
で、私は何年間かビュイックにこだわった。
私は2台のスペシャル(…)と、2、3台のセンチュリーを持っていたけど、最後には、スーパーを手にした。
そしてついに、このロードマスターにたどり着いたんだ。これを手に入れられて本当にラッキーだったよ!
それで、これを「俺のオール55」と呼ぶんだ。
(出展: Passims, Cambridge 1974年11月10日)

…なのですが、ウィキペディアによれば、「Ol' '55」とは、オールズマスターの55年モデルということらしいです。( http://en.wikipedia.org/wiki/Ol_55_(disambiguation)
オールズマスターの55年モデルというのはこんな形だそうです。
http://gazoo.com/meishakan/meisha/shousai.asp?R_ID=7206#
どちらにしても、「クラシックなアメリカ車」というデザインの車ですね。