美しい歌 ~好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

Love in the Dictionary

Love in the Dictionary
from Funk and Wagnall's Students' Standard Dictionary



◆辞書におけるLove◆


Love:
個人的な愛着に関する強く複雑な感情、気持ち。
判断や喜びの元となり、側にいてほしいと思ったり、
所有したいと思う。また、対象を喜ばせたいと思ったり、
幸福を望む。
愛情や愛着をよせる。
特に、夫婦の間、
兄弟間、
恋人の間の感情。
愛するもの。
恋人。
獣欲。
恋愛の感情を擬人化したもの。
キューピッド。
テニスなどの試合において、無得点。

(「ファンクとワグノールの学生のための標準辞書」より)




※※※
「ファンクとワグノールの学生のための標準辞書」(Funk and Wagnall's Students' Standard Dictionary)の「Love」の項目の説明に、セリアス・ドアティ(Celius Dougherty)が曲をつけたものです。
歌詞の内容は、Loveの意味そのものになっています。


この歌詞を読むと、私が学生時代に使っていた古語辞典を思い出します。
そこにあった古語における「恋」の説明を書いたコラムの文章が、切ない思いを説明した詩的な文章でした。
こちらにご紹介しておきます。(改行は私がつけたものです)

古語の「恋」


「恋」は現代語では、異性間の感情に使われるのが普通であるが、
古語では、広く、人や事物に対して慕わしく思う気持ちを表す。


そして、自分の求める人や事物が自分の手中にある時は
「恋」の思いとならず、
手中にしたいという思いのかなえられず、
強くそれを願う気持ちが恋なのである。


そのため、古語の「恋」は、現代語の「恋慕」に近い意味を表している。


その意味から言って、
古語の「恋」は、喜びにはならず、
悲しさ、苦しさ、涙などと結びつく思いなのである。



旺文社「古語辞典[改定新版]」より