美しい歌 ~好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

Autumn to May

Autumn to May
(Noel Paul Stookey, Peter Yarrow)


◆秋から5月まで◆



小犬を一匹飼っていた。色は茶色
口笛吹いたり、歌ったり、踊りにかけっこも教えてあげた
そいつの足は14ヤードもあって、耳はすごく大きいんだ
背中に乗ったら半日で世界一周できるんだ


小さなカエルを飼っていた。赤いベストを着ていてね
手には銀のステッキ、頭にはシルクハット
遠い国のお話を聞かせてくれた
靴に乗って海を渡り、王様や女王様に会ってきたんだって


羊の群れを飼っていた。放牧してたのはひとひらの羽毛の上
雨や風の日にはオルゴールの中に入れておく
晴れの日には町中を飛び回るんだ
おみやげに金の指輪とキャンディをポンド単位で持ってくる


ふかふかの白鳥を飼っていた。とっても華奢なやつだった
カキの殻に座って、黄色のカタツムリを産んでくれた
タツムリは小鳥に変わり、小鳥は蝶に
これよりデカい話をするなら、嘘つきになっちゃうよ



※※※

絵本のようなファンタジー。…かと思ったら、最後で落とされる感じです。なーんだ、嘘の話だったの?と。
この歌を歌ったピーター・ポール&マリー(Peter, Paul and Mary)は、「パフ(Puff)」という歌も歌っています。同じようにかわいらしい内容の歌です。

タイトルの「Autumn to May」には、特に意味はないのではないかと思います。歌の繰り返し部分は「Sing Tarry-O Day, Sing, Autumn to May」と歌っていますが、そこも語調と整えるための、日本語で言うと「ホイホイ」とか「ア、ソレ」とかそんな感じだと思います。

PPMの歌ですが、私はアン&ナンシー・ウィルソン(Ann & Nancy Wilson)によるものも好きです。