美しい歌 ~好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

Southbound Train

Southbound Train
(Julie Gold)


◆南へ向かう列車◆


私は南に向かう列車に乗っている
空を眺めながら
子供の頃のことを思って
涙をこらえる
向かいの席には見知らぬ人が眠っていて
何だか私が奥さんみたいな感じ
町が次々通り過ぎていく
まるで私の人生のページのように


私の心は網棚の上
それはとっても重いから
誰か私の代わりに
運んでくれる人がいればいいのに
扱いには注意が必要で
壊れ物の私の心
なぜなら以前落っことしてしまって
修理が必要なままになっているから


どう言葉にしたらいいのか
わかることもある
想像できることもある
それから、教えてほしいことも
例えば、今の私の気持ち
空を眺めて
あなたの声を思い出している
それからさようならの響きも



もう秋みたいね。…寒いわ
雨も降ってるみたい
もしかしたら私はこの知らない人を起こして
名前を聞くべきなのかもしれない
でも私の目は嘘をつけず
言い訳の言葉もわからない
いや、私は次の恋をする前に
自分の順番を待つことを学ばなくては


どう言ったらいいのか
わかることもある
想像できることもある
それから、教えてほしいことも
例えば、今の私の気持ち
空を眺めて
あなたの声を思い出している
それからさようならの響きも




※※※
この曲は、前回の「恋はあせらず」から思い浮かびました。
「恋は焦っちゃだめよ」と明るく歌う前回の歌に比べ、しっとりとした曲調で「自分の晩を待つことを学ばねくては」とは、とても寂しい気持ちになります。


ジュリー・ゴールドの歌詞は、英語の詩としてきれいな言葉で書かれていて、日本語にそのまま置き換えるのは難しいことがあります。
この歌もそんな1つで、元の詞の言い回しや繰り返しの心地よさが、日本語では語順が変わったりするためうまく表現できません。
こんな詞もきれいな言葉で表現できるように、日本語力をもっと磨きたい物です。