美しい歌 ~好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

Late Night Grande Hotel

Late Night Grande Hotel
Nanci Griffith



◆深夜のグランドホテル◆



ここではないどこかへ行くため朝の飛行機を手配する
この夕暮れの炎は私の涙を燃やしつくす
私は今までの人生、面倒ごとは戸口で捨てて立ち去ってきた
立ち去ることが私がこれまで学んできたことのすべて



太陽が沈んで
あなたが私を抱きしめる仕草ではなく、
私を地上に取り残し去っていった名前を
あなたが呼ぶ声でもない
音楽がやんで
あなたが私の鼓動が聞こえるといった言葉でもない
私はただ再び飛び去ることを覚えようとしているだけ



たぶんあなたは私のことをよくわかっているんじゃないかと
考えていたのだろう
でも誰も他の人の心なんてわからない
私はこの深夜のグランドホテルでガルボのような気分
一人で生きることは私が唯一うまくできたことだから


★(繰り返し)







※※※
ナンシー・グリフィスのアルバム「Late Night Grande Hotel」に収録された名曲です。
ナンシー・グリフィスは、終わった恋、過去の恋を歌うことが多いのですが、その神髄とも言えるように思います。
「グランド・ホテル(Grand Hotel :この歌とは綴りが違います)」というアカデミー賞を受賞したアメリカ映画があり、その主要人物の一人を演じたのが、グレタ・ガルボ(Greta Garbo)です。
この中の彼女の言葉「ひとりになりたいの(I want to be alone)」は、この映画及びガルボを代表する名台詞となっています。