美しい歌 ~好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

The Flyer

The Flyer
(Nanci Griffith)


◆飛行機乗り◆


彼は空軍の飛行機乗りで
サンアントニオから飛んでいた
私はロンドンに旅立つところだった
彼はバッファローへ飛び立って
ピッツバーグで飛行機を乗り換えた
私たちは天候不良のために着陸した
あの飛行機乗りと一緒にいられるなら
私は何でもあげる


私達は駐機場で
トランプでブラックジャックなんかしてた
二人とも言葉がきれいな歌が好きだったので
スペイン語の歌を歌ったりもした
彼は私をラジオで聴いたことがあった
私はサンアントニオの飛行機乗りを見たことがあった
あの飛行機乗りを私のものにできるなら
私は何でもあげる



神様、守ってください
今晩家に戻ってくる飛行機乗りを
今夜あの飛行機乗りが飛んでいるのを見られるなら
私は何でもあげますから



彼は決して結婚するつもりはないと言った
心は雲の上にあるからと
私はひどく不器用で
せっかく見つけた恋の翼をもいでしまう、と言った
私が飛行機に乗ろうとしたら
彼は私に自分の名前を叫んでくれた
今夜あの飛行機乗りが飛んでいるのを見るためなら
私は何でもあげる


ある年、ロンドンで戦争を見た
ロンドンを離れる空港で
そして、もしも彼の飛行を見たら、
その動き方で彼がわかるかと考えた
あの飛行中の稲妻の中、
私はピッツバーグに心を置き忘れてきてしまったのだろうか
誰か今教えてほしい
彼は今夜帰ってくる?


★2回くりかえし


https://youtube.com/watch?v=JspX6f-rsNc



※※※
ナンシー・グリフィス(Nanci Griffith)のアルバム「Flyer」に入っています。
Flyer(直訳すれば「飛ぶ人」)とは、パイロットのことです。


この歌は、同じくナンシー・グリフィスの「Winter Marquee」というアルバムにも入っています。こちらはコンサート版です。アルバムの発売は2002年9月。コンサートがいつことかわかりませんが、2001年か2002年でしょう。
2001年はアメリカで同時多発事故があった年ですから、きっとテロへの戦いが盛り上がってきた頃でしょう。
このコンサートでは、「God bless the flyers」(神様、あの飛行機乗り達をお守りください)と、すべてのパイロットへ捧げる歌として歌っていました。