美しい歌 ~好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

好きな歌の訳、解釈、若しくは雰囲気の紹介

Let It Be

Let It Be
(John Lennon/Paul McCartney)


◆あるがままにしておきなさい◆



僕が悩んでいると
聖母マリアがやってきて
知恵の言葉を言う「あるがままになさい」


暗闇の中にいると
彼女は私のすぐ目の前に立っていて
知恵の言葉を言う「あるがままになさい」


「あるがままに、そのままになさい」
知恵の言葉をささやく「あるがままになさい」




心が砕かれた人々が
集まっているとき
そこに答えはあるでしょう「あるがままになさい」


もしかしたら反目しあうときもあるでしょうが
それでも答えが見つかるチャンスはあります
そこに答えがあるのです「あるがままになさい」


「あるがままに、そのままになさい」
そこに答えがあるのです「あるがままになさい」


「あるがままに、そのままになさい」
知恵の言葉をささやく「あるがままになさい」



「あるがままに、そのままになさい」
知恵の言葉をささやく「あるがままになさい」



雲に覆われた夜
それでも私を照らす光がある
光は明日へと照らす「あるがまになさい」


楽の音に目覚めると
聖母マリアがやってきて
知恵の言葉を話す「あるがままに」


「あるがままに、そのままになさい」
そこに答えがあるのです「あるがままになさい」


「あるがままに、そのままになさい」
知恵の言葉をささやく「あるがままになさい」




※※※
ビートルズThe Beatles)の名曲ですね。

新約聖書ルカによる福音書にあるエピソードで、聖母マリアは大天使に神の子を身ごもったことを告げられ、「お言葉どおりこの身に成りますように」と答えます。
このマリアの言葉は、英語では「Let it be to me」です。そして、マリアというのは英語ではMary(メアリー)です。
ウィキペディアによれば、この歌詞はポール・マッカートニービートルズ解散の危機について悩んでいるときに、、亡き母メアリーの「あるがままを あるがままに 全てを受け入れるのです」という言葉を聞いて作ったのだそうです。
そうだとしても、キリスト教文化の彼が、聖母マリアのことを意識してないわけはないと思います。少なくとも、この歌を聴いた人が聖母のことを思い浮かべることは考えていたでしょう。